所長の部屋二号室
冬支度 冬の訪れ  年賀状投函 寒中見舞い 頑張れ犬山市瀬見井教育長 犬山市、全国学力テスト今年も不参加! 犬山市長、教育委員増員に強い意欲 犬山市長、あきらめぬ教育委員増員計画 春の訪れ(2008)  揺れる教育の街・犬山 犬山市教育委員増員 犬山市教育委員増員、議会紛糾後決定  中嶋委員退任 大島氏の正体  田中市長の抗弁  大島氏正式承認 混乱する犬山市教育委員会  もうすぐ結論、混迷の犬山市教育委員会 犬山市、全国学力テスト参加決定
冬支度
一昨日までは、それほど苦にならなかったが、昨日は朝から尾北地区は寒かった。木曽川を渡れば岐阜県だからその影響か? 秋がいつ来たかわからないから研究室(ここで系図資料を整理したり、異聞歴史館に掲載する系図の下書きを作成する。寝室兼用)には、11月だというのに竹のセンターラグが敷いてあり夏バージョンのまま。慌ててラグを外し、掃除機をかけて、その後にコタツ用の敷物を敷く。作業台の代わりにホームコタツを置く。本や雑誌を一時移動したので、主なものは、又コタツの近くに戻した。本や資料の箱は重たいので腰に来る。結構これが腰に持病がある人間には応える。経済も、アメリカの株安から世界各地の景気も冷え込んでいるらしい。季節も景気も急激な変化。なかなか付いていけない。本格的な冬の訪れだが今後どうなるか?寒い季節は、腰には最悪。今年の秋はどこへ行った? 冬支度はまだ途中。ジャンパーはまだ薄ものだし・・・。いきなり冬になるなとぼやくが誰も聞いていない。・・・・むなしい・・・・。(-_-;)
自宅前の小学校は、昨日は学芸会。掃除の合間に外を見たら、枝から枯れ葉が舞い落ちていた。一昨日小学生が一生懸命掃除をしていたのに・・・・。
(2007.11.18)
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 冬の訪れ
 
ここ数日で一気に冷え込んだ。体の方が変化に追いつかず風邪をひきそう。秋はどうなったという感じ。この冷え込みに連動するように市場も安値を更新しているようだが、日本の経済はどうなるか? 大企業はともかく、中小・零細には厳しい状況が続いている。国会も停滞気味で、新テロ特別措置法も参議院で足止め状態。色々な意味で寒さが増しそう。石油の値上げで電気代も影響有り。寒さが厳しくなれば暖房のお世話になるが、家計の負担は増大する。長い冬にはなって欲しくないなと思う今日この頃。受験を控えた学生さんには厳しい冬になるかもしれない。汚職疑惑の官僚や政治家にとっては、首筋が寒いか・・・・。
(2007.11.22)
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 年賀状投函
 
十二月も後半になると、色々用事も出来てくるので落ち着かない。大掃除の準備もそうだが、その前に年賀状の作成がある。母親の分も含めると六十枚弱。パソコンでは作れないので、何時壊れるかも分からないワープロで作成(愛機は、シャープ書院WD-X300)。はがき屋太郎で、イラストと祝詞・添え書きの基本構成を決めてからイラストを選択して作るのだが、結構手間がかかる。都合4日ばかりかけて完成し、本日投函した。喪中二件と、作成を見送った分を含め五件ほどカットした。友人・知人はともかく儀礼的なものは、二年連続で返信がないものは原則廃止と決めている。版元の編集担当は、移動もあり、或いは退社しても連絡がないこともあり、そうすると音信が途絶えることもある。知人でも付きあいの薄い人だと、二年も何の連絡(喪中とか、入院中で書けないとかの状況が分かれば別だが)もない場合は、繋がりが義理も含めて切れたと判断。作るには限度もあるからそういうことになる。年賀状は、ある意味贈り物であると同時に安否確認でもある。友人・知人・親戚を含めてこれくらいが妥当かと思う。あまり多いと、宛名書きが精一杯で本文は印刷にならざるを得ない。ワープロもいつまで動くか分からないからパソコンでも作成できるようにしなければと思うのだが、ついワープロに頼ってしまう。自分としてはパソコンのワープロソフトより、書院の方が断然使い易い(今まで出版した本の原稿は、すべて書院で作成した)。未だに、ホームページに掲載の系図の下書きは「書院」で作成している。なかなかパソコンに慣れない。デジカメも使えないし・・・。何はともあれ、年賀状を投函して一息ついた。あと二枚残っているが、これは想定外の年賀状の返信用。来週になったら大掃除が控えている。なかなかリポート用の系図の下書きが作れない。(-_-;)(>_<)(-_-)ため息。
(2007.12.19)
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 寒中見舞い
小正月から成人の日近辺は、例年冷え込むことが多い。この時期はセンター試験とも重なるから、受験生やその関係者は大変。大寒近辺は、やはり冷え込む。昔の人はそこらへんが分かっていたから、大寒にしたんでしょうね。そういえば、今年は二十年以上年賀状のやりとりをしている人から年賀状も届かなかった。その前に喪中案内もなかったからどうしたのかなと思っていたら、寒中見舞いが届いた。御尊父様が、昨年十二月の下旬に亡くなられたとのことで当然喪中案内は間に合わない。仕方がないことではあるが、少し申し訳ない気分になる。もう一人の知人は、少し前だったので、投函前に喪中案内が届いたから投函せずに済んだが・・・・。なかなか準備のタイミング、投函のタイミングも難しいですね。でも葉書が届いたことで、当人は健在であることが確認できて少し安心した。だんだん距離が出来ると、唯一の音信になる場合もある。ネット社会であるが、すべての人がネットや携帯を使えるわけではないから、やはり手紙は、特に年賀状は、絶滅することはないでしょう。印刷であってもやはりメールとは違う感触があると感じるのは、私だけでしょうか?
五十を過ぎると、やはりかなりアナログ人間という思いを感じる。パソコンも携帯も自由自在に使いこなせる人が羨ましいと思う昨今です。(-_-)
(2008.1.22)
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頑張れ犬山市瀬見井教育長
教育委員会としては超保守の愛知県教委の影響下で、石田前犬山市長の許、独自の教育システムを構築してきた犬山市教育委員会が窮地にたたされている。石田前市長も保守地盤ではあるが、リベラルな人材を外部から招聘するなどユニークな点もあったが、後継の田中志典市長は保守回帰で、昨年の文部科学省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)への参加を公約に選挙活動を行い当選したが、既に市教委は不参加の方針で、結局全国で唯一参加しない自治体となった。市長は、改正地方教育行政法が四月から施行(教育委員数の上限撤廃)により、委員数を増員して保守系の委員を送り込むことを検討している。更には、瀬見井教育長(石田前市長が、1997年に県職員から招請)と丹羽俊夫教育委員長の辞任を勧告し圧力を強めている(市長には、原則として罷免権はない)。犬山市教育委員会は、少人数学級・少人数授業、二学期制、独自の副読本の作成など、全国に先駆けた教育改革を主導してきた。更には、元名鉄の経営者や、名古屋大学大学院から教育行政の専門家を招くなどして教育改革に挑戦してきた。市長の言い分は、委員会が事務局主導で進められ、委員の自由な意見や審議・討議により決定された(学力テスト不参加)と主張、市の監査委員会を通じて改善を求める監査報告を提出させ、教育委員会に対する批判を強めている。本当に委員は自由な発言が出来なかったのか?名古屋大学の教授は、リベラルな研究家として知られている。事務局の言いなりになるとは思えない。事務局が、議事進行を無視して、押しつけだけを委員に要求したら、新聞で批判のコメントをするか、辞任するであろう。
確かに犬山市の改革は、全国でも少数派であるが、新しいスタイルを模索している点は評価される。本当のゆとり教育を追跡していると思えるが、周囲、全国が旧来のままという点で、一部の父兄・市民に不安が生じる点については理解は出来る。しかし、犬山市の教育改革は、まだ発展途上。政争の具に利用すべきではなく。全国学力テストの結果と、犬山市の改革の現状分析と評価をし、改良を進めるべきであろう。日本では異端児は排除されるが、文部科学省の方針が絶対正しいとはいえないことは、歴史が証明している。瀬見井教育長と現在の委員の方には、是非、教育の本質の追求とゆとり教育の実践の為に、県教委や文部省の圧力に屈することなく、邁進してもらいたい。現役の教育行政の専門家が参加する教育委員会は希である。何とか基礎固めまでは頑張ってもらいたい。
(2008.1.27)
異聞歴史館は、現在の犬山市教育委員会・瀬見井教育長・中嶋教授の今後の活躍・活動に注目します。
1月31日付けの中日新聞朝刊の県内版に、「犬山市教育委員会、監査報告に反論」の記事が掲載されていました。29日に反論されたもので、当時の委員五名は、主体的に審議を行っており、事務局主導ではないという内容。審議そのものは委員の自立性により行われていたとし、手続きなどに一部ミスがあることは了解し、改善を図ると回答。事務局指導という指摘は、委員会の空洞化を示唆するもので、当然の反論であろう。
(2008.2.1)
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犬山市、全国学力テスト今年も不参加 !
3月12日付け中日新聞朝刊の尾張近郊版によれば、犬山市教育委員会は、今年も全国学力テストへの不参加を決定した。先に委員選出で、田中市長は二人の賛成派委員を任命したが、従来からの委員会の姿勢を変えるには至らなかった。委員の定数改正は4月以降ということで、今回は、反対派の意見に決したということである。市長は定員改正して、賛成派の委員を送り込む意向らしい。二名増員して、賛成派の委員を送り込めば、反対派を逆転し、来年度以降の参加が可能になる可能性が高い。
市教委も前回の批判に考慮し、21日から市内四カ所で保護者に対する説明会を開くことを決定した。
保護者や地域住民に対する説明不足の側面はあったから、理解を得ることは悪いことではない。今回の説明会でどれだけ地域住民、保護者らの理解を得られるか注目したい。
(2008.3.13)
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犬山市長、教育委員増員に強い意欲
3月13日付け中日新聞朝刊の尾張近郊版によれば、犬山市長、「教育委員増員に強い意欲」しかし「テスト問題には関係ない」と表明。しかし、今までの流れから見れば詭弁としか云えない。文部科学省の方針から唯一はみ出している犬山市を全国一斉テストに参加させることを公約の一つにしている田中市長にすれば、教育委員会に対する命令権はないから、参加賛成派の委員を増やして反対派を封じ込めたいと考えるのは当然のこと。委員の増員が「学力テスト問題」を意識していることは明らか。さすがに二名増員して賛成派委員を送ることは露骨と思ったのか、保護者の代表が入っていないので、一名増員して保護者の代表を検討していると表明。保護者の代表ということは、小中学校のPTA役員の中から選出するのか。そうするとPTA役員任期、或いは子供が卒業した場合の、教育委員の任期との兼ね合いも問題があろう。しかし、他の地域で、住民代表が参加しているとして、保護者の代表が参加しているのか?そんな情報は耳にしたことがないが、何とか旧委員に反対する議員を増やしたいという意図が見え隠れする。前市長は、元大企業の経営者や大学教授を招聘して、従来にない委員会を組織、教育の新しいありかたを考えていたようだが、どうも昔の文部科学省や愛知県教委に従順な過去の姿に戻したいようにも見える。自主教材の作成や少人数授業など色々創意工夫をし、現場も大変ではあるが色々努力されておられる。市長がすべきことは、保守的な委員会の構築ではなく、犬山市教委と市内の学校の実践とプラス部分の評価、マイナス部分の検証と、保護者の意見の集約であろう。昨年の全国テストのデーターは二学期の授業に間に合わず、ほとんど有効利用されていないことも指摘されている。単なる優劣のの確認のみでは、文科省の自己満足に迎合するのみ。時間と税金の無駄使い。過去何十年かの文部省の誤りが、学力テストだけで片づくものでもなかろう。今のところ、犬山市教委の活動は、異端かも知れないが、変革が必要な時代に、異端を単に邪魔だから潰すというなら、発展の可能性の芽も摘むことになろう。現場の努力を無にしない為にも、市長と市教委は冷静に現状解析してもらいたい。教育行政の専門家を委員とする教育委員会は、全国でも珍しい。しかも、保守の地盤である犬山に於いてというのは・・・・。前市長は、なかなかユニークな人物ということになろう。田中市長は、否定はするものの、委員増員を来年度以降の学力テスト参加の布石としていることは否定しきれないだろう。先に教育長に辞任をせまったりしている以上、その可能性はありえる。時期は未定だが、増員決定後、どういう委員会構成になるかで、市長の意図も明らかになろう。犬山市教育委員会が、いつまで独自性を維持できるか注目しよう。学力テスト賛成派の委員が増員され、反対が瀬見井教育長と、中嶋哲彦委員(名古屋大学大学院教授、教育行政)だけになれば、間違いなく来年度以降は復帰するであろう。
(2008.3.13)
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犬山市長、あきらめぬ教育委員増員計画
3月18日付けの中日新聞朝刊によれば、犬山市の田中市長は、3月定例議会への増員案の提出は見送ることに決定したが、あきらめた訳ではない。4月の改正地方教育行政法施行後の提出を目論んでいる。現在5名の委員の内2名は、学力テスト参加に賛成の委員。あと2名増員すれば市長の狙いどうりになる。既に人選はすすめており、5月以降の議会に提案の方向である。田中市長の狙いは、いままで進められた犬山市の教育改革潰し、石田前市長の残したものの払拭、文部省に追随する保守回帰である。しかし、昨年のテストでは、現場で数値を高めるために、ヒントを与えたり、成績の悪い生徒や、障害者のデーターの排除の動きも見られたという。単なる競争原理の助長と、文部行政が正しいという数値の証明にやっきになっているというふうにも伝えられている。同日の発言覧の読者投書コーナーには、七十歳の名古屋の婦人からの投書が掲載されていた。「学力テストが子の権利侵害」というタイトルであった。東京都足立区で行われた学力テストで、障害のある子供の答案を本人や父母に無断で除外したことが発覚したと「全国学力テストに関する意見書(日本弁護士連合会)」による実例を紹介し、「点数を上げるために障害のある子供を受験させないといった差別を招来するような権利侵害が発生している」ことを紹介、点数競争主義、テストの成績向上のみに走る過程で生じる差別への懸念を述べられている。この婦人は、最後に「私はこのような弊害がある学力テストを実施すべきではないと思う。愛知県犬山市以外にも、学力テスト不参加の声があがるのを願うばかりだ」と締めておられる。
犬山市の教育改革が、学力テスト不参加のみ強調されるが、その前後に見た投書では、犬山市では、授業参観がいつでも行われる。つまり指定された参観日だけでなく、通常の時でも父母の見学は可能と記されていた。少人数授業、自主教材の作成など色々実践しておられる。この方は今の犬山市の改革を支持する人なのだろう。常に注視してこられたことが伺える。2003年には、「犬山発21世紀 日本の教育改革(犬山市教育委員会編著、黎明書房)」が刊行されている。執筆陣は教育委員会のメンバーにみならず、現役の教師陣も執筆参加して編纂されたものである。当時の石田市長と教育委員会の目指したものは、「教える」ではなく「育てる」という方向性である。点数至上主義の前に、詰め込みではなく、「学び育てる」という点にシフトしたところが、ユニークである。しかし、それが義務教育の本来のあり方であろう。競争至上主義は、エゴと排除の論理も生み出す。それは現代社会では回避しがたいことかもしれない。小泉改革以後、勝ち組・負け組という言葉が蔓延したが、義務教育までは、共に学び、考えるという方が、優しさ、思いやりも学べるのではなかろうか。今のおじさん・おばさん世代は後戻りが難しいが、柔軟な子供の内ならそれも可能だし、ゆとり教育の真髄ではなかろうか。田中市長の発想は、時計の針の巻き戻しということであろう。一方教育委員会も、不安のある保護者には、積極的な説明と情報開示も求められる。東大の教授も注目している犬山の教育改革はまだ道半ば。出来れば犬山市議会は、良識を持って対応して欲しいものである。又、市長も2年間の学力テストのデーターが、実際にどのように現場にフィードバックされているのか、参加した地域の実情も分析して対応して欲しいものである。伝えられる報道では、大した結果も、反映すべきデーターの取得はなく、解析も不充分。いまさらゆとり教育の見直しといっても、文部省のいいかげんさしか伝わってこない。
(2008.3.19)
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春の訪れ(2008)
先週中頃から、明け方はまだ寒いが、日中の気温は結構上昇してきている。先週の月曜には、まだつぼみ状態の小学校の桜が、木曜日・金曜日で一気に開き、既に満開に近い状態。花粉症の病状と共に、本格的な春が到来した。本日は曇り、明日の天気が心配になる。週末の花見、入学式・始業式までに雨が降って、強風が吹いたら、一気に桜吹雪が我が家を襲う。 七部咲きなら、冷えると閉まるが、満開に咲いた後では散るのを待つばかり。4月最初の週末に花見を計画している人には、気が気でなかろう。
国会は混乱で、国会議員は花見どころではなかろう。鳩山御殿では、今年は花見は行われるや否や?
(2008.3.30)
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揺れる教育の街・犬山
3月31日付の中日新聞は、9面で、市長と教育委員会の関係がぎくしゃくしている犬山市について取り上げていた。
4月22日に、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が実施される。愛知県犬山市教育委員会は、「これまで独自の教育改革を積み重ねてきた犬山には不必要だ」として教育委員の多数決で、前回に引き続き全国の市町村で唯一、不参加を決めた。一方、決定に至るプロセスに疑問を持つ市長は、教育委員の増員を示唆する(参加派の委員を増員して、次回以降の参加決定を狙う)。犬山市教育委員会は、市内の四カ所で住民説明会・意見交換会を開催し、石田前市長も出席されたようである。
● 市教委→不参加は市の教育改革の流れの中で判断(約十年、独自の教育改革を実施)。
●  保護者→親として単純に受けさせたい。市の教育改革の効果を検証する機会。
●  市教委→市の取り組みで、子供たちの人格形成と学力は保証できる。全国一律テストは不要。
●  市長  →市教委は、長所と短所の議論が不充分なまま判断され、保護者への説明に欠ける。
※→市長は、委員会内部の議論が不充分、事務局主導と批判しているが、参加を公約としている。
全国学力テストをめぐる犬山市の動き
2006.12 田中志典氏が市長に就任。(全国学力テストへの参加を公約の一つとする)
2007.03 市教委が全会一致で、07年度の学力テスト不参加を決定。
2007.04 07年度の学力テスト実施。市町村では全国で犬山市のみ不参加。
2007.12 教育委員二人が交代。委員五人の内二人が参加派に・・・。
2008.01 田中市長が教育委員増員を示唆(委員会の内部構成を逆転させる為)。
2008.02 市教委が、08年度の学力テスト不参加決定(参加二名、不参加三名)。
2008.03 田中市長が教育委員増員について、3月定例市議会での議案提出を見送る。
2008.03 教育委員会、市内四カ所で、意見交換会(説明会)開催。
2008.04 08年度の学力テスト実施(04.22.予定)。犬山市は不参加。
2008.05 田中市長、5月以降の議会に、教育委員の増員案提出検討。
犬山市と犬山市教育委員会の取り組み
02年度実施の学習指導要領に対応するために独自の小学校の副読本作りに取り組んだ。算数・理科・国語の副読本を作製。
04年度から、授業時間を確保するために、二学期制の導入・実施。学校の教育活動全般を見直した。
少人数学級や少人数授業などの推進。少人数学級推進の為に担任できる非常勤講師を独自に配置した。その為に人件費は年間一億五千万円ほど確保。
教員の質向上を目指し、公開授業などを通じた教育研修に積極的に取り組み、教員同士が学び合い、専門性の向上を図った。
03年、犬山市教育委員会は、「犬山発 21世紀 日本の教育改革」を黎明書房から刊行する。東大大学院教授も注目する。この本には、犬山市の教育改革を目指した石田前市長と、教育委員会の基礎プランが語られている。当時の新聞記事も掲載して、県教委との悪戦苦闘、独自の副読本作りの苦労も語られている。教育委員だけでなく現場の教師も執筆に参加、当時の現場の思いが伝わる本である。教育行政の専門家を教育委員に招聘し、何とか犬山の教育改革を推進したいという石田前市長の熱意も伝えている。保守の石田市長が、リベラルな教育行政学者を教育委員に招いたという記事を読んだときには驚いたが、この本を読めば頷ける。
石田氏以上に保守的な田中市長では、石田教育改革の推進者である瀬見井教育長や、中嶋教授は排除したいかも知れないが、十年の改革の歴史はまだ推進途上。文部省や愛知県教委に迎合する形での改革潰しは避けてもらいたいものである。新聞のインタビューでは、市独自の取り組みについては、市長自身も評価していると述べておられるから、従来の施策は基本的に継承願いたいものである。意見交換会に参加した保護者の中には、一年前には全国学力テストは受けるべきだと思ったが、いまはどちらでもいい。大事なのは楽しく学校に通う子供たちの姿だと述べておられる方も見えるが、冷静かつ的を射た発言である。取材した中日新聞の北村剛史記者は、編集部からというコーナーで「全国一律のテストで、国に改善策を考えるように支持されなければ各地の教育現場では、授業の改善も出来ないのか」と疑問を呈するが、うまいところを付いているなと感じた。「子供が学ぶのは、あくまで教室。教育の地方分限が叫ばれているが、その足元がおぼつかないのではないか。そんな思いも消えません」と絞めているが、これは重要な指摘であろう。
(2008.4.1)
4月1日の朝刊によれば、犬山市教育委員会は4月から特別職の非常勤特別職の導入を実施するとのこと。特別職の非常勤職員「授業づくりコーディネーター」を設置、現職教員の指導力向上のため、教員OB、OGの経験を生かし、各種研修会にも参加し、授業の進め方や教材作りについての助言を行うという。団塊世代の大量退職を迎え、現場での戦力低下に危機意識を抱く市教委は、犬山の教育改革維持推進のためにもベテランの力が必要と判断し、この制度を導入するという。08年度は楽田の小学校に配置、籍を楽田小に置きながら、市内の小中学校の研究に参加、支援するという。来年からは本格的に対応、増員予定という。市教委は、改革維持の為に試行錯誤を繰り返している。今後の市教委の挑戦に注目したい。
(2008.4.1)
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犬山市教育委員増員
4月2日付の中日新聞によると、犬山市の田中志典市長は、8日の臨時市議会に教育委員を一人増員にする関連議案を提出するという。既に新たな委員候補の人選は済んでおり、小中学校PTA連合会会長の宮田雅隆氏の就任が事実上内定している。田中市長は、「教育委員会の決定は非民主的だ」と批判を強めている。宮田氏の就任が正式に決まれば、学力テスト賛成派と反対派が同数となる。攻勢をを強める田中市長は、9月に反対派の委員が退任(市長が再任要請しなければ)予定なので、後任には賛成派の委員を任命するつもりらしい。そうなれば賛成派が多数となり、全国テストが来年も実施されれば、参加の可能性が高まる。中嶋委員が退任、瀬見井教育長が辞任に追い込まれれば、テスト参加のみならず、十年にわたる教育改革もブレーキがかかる可能性もある。今月の増員は事実上決定なので、9月の反対派委員の退任後の対応に注目したい。石田前市長の教育改革が終焉を迎えるか、継続されるのか、単に全国テストへの参加のみならず、犬山市の教育改革がどうなるかの分岐点でもある。教育現場は、試行錯誤を繰り返しチャレンジしているが、その根幹に市長が手を突っ込むのか注目である。ここで犬山市の教育改革を潰して、文部省や県教委の従えば、教育官僚は喜ぶかも知れないが、現場無視の官僚のプログラムは既にゆとり教育への転換が失敗していることでも明確。教育現場の荒廃に繋がらぬことを祈るのみ。考える・学ばせるから新しい発想は生まれる。一元的な価値の押しつけでは、詰め込みだけでは、新しい発想は期待できない。
(2008.4.8)
入学式まで持ちこたえた目の前の桜は、雨に落とされ、風に引きちぎられ、桜吹雪となって我が家を襲っているる。犬山市の教育改革は、ますます発展するのか、桜散るになるのか・・・・。
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犬山市教育委員増員、議会紛糾の後決定
犬山市長の強力な意志を受けた4月8日の犬山市議会臨時会は、一日中紛糾後、文教委員の一部退席後、強引な採決により、教育委員の増員を決定した。午前中の質疑では、七名の議員がこの問題を取り上げ質問した。民生文教委員会では、「議論が尽くされていない」と継続審査としたが、本会議では否決され委員会に差し戻し、委員七名中三名が退席して採決・承認、夕方の本会議でようやく可決され委員の増員が決定した。田中市長の強い働きかけの結果、市長は目的を達成することに成功した。父兄の中にはテストに参加させたいという人がいる反面、これ以上、市長の野心に親や子供が振り回されたくないという意見もあるように報じられている。これで、石田前市長の先任の委員と同数にするという当初の目的は達せられた。後は、9月の全国学力テスト反対派の委員の任期切れ後、賛成派の委員を任命すれば、構成員の逆転で、来年度の全国学力テストへの参加が可能になる。問題は、石田前市長と教育委員会・教育現場が十年かけて構築した犬山独自の体制が、維持されるのか、文部省や県教委に迎合する旧体制に逆戻りするかである。後は、9月の学力テスト不参加派委員の任期満了後の人事である。慰留するか、賛成派委員を任命するか? しかし、これまで報じられた田中市長の言動からは、慰留は、ほぼあり得ないから、委員会の構成の逆転は必至、たぶん来年は、参加する可能性が高いだろう。
9月まで推移を見守るしかあるまい。
(2008.4.16) 
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春の運動会
我が家の目の前は小学校である。今週はいつもに比べて賑やかである。春の運動会に向けて、学年合同練習や、全校・全学年合同練習を行っているので、普段の体育の授業とは大違い。一年生はオロオロしつつ上級生の動作に合わせているから、なかなか綺麗には決まらない。最初は優しく指導している先生も、だんだん口調が厳しくなる。パフォーマンスの練習では、なかなか音楽に合わない。パートナーを組む上級生は大変である。直接練習を見るわけではないが、スピーカーから流れてくる先生の声と口調から内心イライラしていることが読みとれる。練習は天気が良ければ、明日もあるだろう。予定は5月24日の土曜日、雨天の場合は予備日は、5月27日の火曜日である。当日は、我が家の前の消防車用の門も臨時に開かれ、父兄の自転車置き場への入口となる。当日は、車での外出は控えようと思う。
夕方になり雲が広がってきた。土曜の天気はどうなるやら。週休2日の所も多いから、出来れば天気になってほしいと思う。そうなれば多くの父兄が見物に来るから賑やかになろう。火曜日だと、なかなかお父さんは休めないものね。出来れば、土曜日実施が望ましい。
(2008.5.22)
所長の部屋三号室へ続く。
これより所長の部屋は三号室に移動します。
犬山市教育委員会の問題は、二号室で引き続き紹介します。
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中嶋委員退任
8月19日、犬山市は、9月末で任期満了となる中嶋哲彦委員(名古屋大学大学院教授・教育行政学)を再任せず、会社経営者で、元中学教頭の大島克己氏を新教育委員に任命することを内定し、田中市長が人事案件を議会に説明し、9月定例議会に正式提出することを決定した。大島氏は既に就任を内諾しており、中嶋委員の退任後、議会の承認後直ちに就任の運びとなる。中嶋委員は、文部科学省の全国学力テストへの参加には一貫して反対しており田中市長にとっては目の上のたんこぶ。従って中嶋委員の再任がないことは予想されていた。大島氏は新聞報道に寄れば、学力テスト是認派を否定しているが、来年学力テストが実施されれば参加する事になろう。残る瀬見井教育長の立場も厳しいものになろう。
8年間教育行政の専門家である中嶋教授のかかわった犬山市教育委員会が、どのように変貌するのか注目される。少なくとも学力テスト参加問題に関しては、賛成派が多数となることは必至。委員構成では、市長の思惑通り進みつつある。ただ犬山市の教育委員会は、学力テストの不参加以外でも独自の活動を進め、その一部は周辺の町村にも影響を及ぼしている。そちらについても潰すのか、継続するのか、今後の教育委員会に対する田中市長の言動にも注目である。市民以外から教育委員を招聘した石田前市長の教育委員会及び教育改革は、リベラルな中嶋委員の退任により一つの節目を迎えることになる。
(2008.8.22)
来年の学力テスト参加問題を見届けたら、犬山市教育委員会問題は区切りにする。
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大島氏の正体
現在の犬山市教育委員会のメンバーは、参加容認派と不参加派が同数だが、田中市長は、任期切れとなる中嶋哲彦氏(名古屋大学院教授、教育行政学)(全国学力テスト不参加派)を再任せず、会社経営者の大島氏を新たな委員に任命すると表明している。当初の説明では、元中学校の教頭でもあり、教育現場にも明るく、人物本位で選んだという。本人も是認はでなく中立的立場を強調するが、8月28日付けの中日新聞によれば、田中市長が県議時代から献金する間柄で、いわば支援者の一人であった。とても中立的立場で対応するとは信じられない。判断に窮したら棄権するとも表明しているが、就任までのポーズとも受け取れる。田中市長は、9月2日の定例議会に、大島氏の就任を正式に提案するという。
ところで、田中市長が固執する全国学力テストだが、昨年度とはデーター比較できず現場に戸惑いもあり、文部省が問いたい学力と授業で教えている内容には乖離があるという(8月30日付け中日新聞37.社会面)。ある学校では、4月に民間のテストを実施し、6月にまとまるデーターで指導改善を行っているという。要するに全国学力テストは、ほとんど現場の役には立っていないと言う。犬山市の瀬見井教育長は、「昨年より公表時期が早くなろうと、子供の姿がじかに見えない評価は教育現場では役に立たない」と改めて批判している。「自ら学ぶ力を育てるのが本来の教育で、全員参加のテストは無意味だ」とも述べている。
一方、田中市長とは軋轢のある犬山市教育委員会は、2日に9月定例会を開き、月末で任期が切れる丹羽俊夫教育委員長(不参加派)の再任を決定した(委員長の任期は一年)。不参加派の最後の抵抗と云える。丹羽委員長は、「さまざまな角度から議論を尽くし、政治色は排除しなければならない」と語っている(9月3日付け中日新聞16県内版)。又、この日の定例議会に、田中市長は、中嶋委員の後任となる委員に、予定通り大島克己氏に任命に同意を求める案件を提出した。結果は先だが、市長提案が承認されるのはほぼ間違いない。献金問題も問題ないと突っぱねているから、このまま決定するだろう。そうなると容認派は四名、不参加派は二名で、来年全国学力テストが実施されれば、参加の方向となろう。大島氏が棄権したとしても、容認派優位は動かない。よほどの事がない限り、田中市長の目的は達成されることになる。論客の中嶋委員を退任させたことで、目的はほぼ達成したようなもの。瀬見井教育長や丹羽俊夫教育委員長が抵抗しても、最終的には参加の流れになろう。
(2008.9.3)
http://www.inuyama-aic.ed.jp/i-manabi.h.p/index.htm
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田中市長の抗弁
9月11日付けの中日新聞によれば、公立中学では唯一不参加だった「全国学力テスト」について、数年前から自民党の無駄遣い撲滅プロジェクトが検討していたが、「今のままなら不要」と判断した事に対して、参加して自分の業績とアピールしたい田中市長(すでに県政は経験しているから、次は国政か?)は、一般質問に対する答弁で「(良い悪いを)一方的に決めつけることは出来ない」と述べた。更に「物事には長所と短所があり、短所があるからといってすべて否定するのは間違っている。両面を見て、短所を長所に変えるためにはどうすればよいのかを考えるべき」ともっともらしい答弁をしている全国学力テストは、実施前から問題があり、昨年と今年の結果からも、現場では疑問の声が挙がっていることは、すでに新聞でも報じられている。それを流しての答弁である。犬山市教育委員会の田中康史学校教育部長は、「以前からのわれわれの主張に与党内から追随する判断が出た」と述べ「学力テストが全数調査ではなく、抽出方式なら参加するのかと」との質問には「やぶさかではない」と答えた。つまり犬山市教育委員会が不参加と決めたのは、調査方法やその後のデーターの扱いを問題視してのものである。実際、ことしは昨年以上に酷い結果、問題ありと新聞で報じられている(前記参照)。
犬山市は二年連続で全国の自治体で唯一、学力テストに参加していない。参加を目指す田中市長は、9月末で任期が切れる不参加派の委員(名古屋大学大学院の中嶋哲彦教授・教育行政学)に代わり、元中学教頭で会社経営者の任免に同意を求める人事案件を議会に提出している。
9月12日付けの中日新聞・近郊版によれば、田中市長が、教育委員任命予定者の会社役員から献金を受け取っていた問題で、「何ら問題にならない」という認識を示した。田中市長は「(大島さんとは)普通の市民として年に数回会う。献金をもらったからといって、とりわけ特別な関係というわけではないし、こちらの意図でこうしてほしいなどとは一切言っていない」と強調。大島さんの元中学校教頭という経歴に関して市長は「学校現場に明るく、高潔な人格本位で選ばせてもらった。全国学力テストも中立的な立場で教委の独立性を損なうとは考えていない」と述べた。果たしてそうなのか? 反対派の中嶋委員の任期切れ退任(田中市長にとっては、合法的な解任)を決定した段階で学力テスト容認派の委員をはめ込むことは予定済み。中嶋委員を再任して賛否同数なら、専門家の中嶋委員の発言は、少なからず影響する。来年の参加を目指す市長にとっては、今回の任期切れは、願ったり叶ったり。既にPTA連合会の会長を任命しているから、賛成派(容認派)を任命すれば、目的は達せられる。本当に大島氏が一市民なら問題ないが、市長に献金し、面談する関係。となれば市長の説明に疑問を感じる父兄、教師もいるだろう。高潔な人格本位で候補者として選出したと言うが、犬山市内には、他に教育経験者OBもいるだろう。たとえば、扶桑町や犬山市で教員として勤務、その後校長にもなられ、近年は芸術家として個展も開かれている小川盛男氏とか、何も支援者の大島氏でなく、それ以外でも、教育現場に通じる人物は、何人もおられるはず。何故大島氏なのか? 市長の答弁・回答は、強弁というか抗弁とも新聞記事からは読みとれる。最終的には市長の人事案件は承認されるだろうが、否認なら犬山市議会議員には良識があると言うことであろう。少なくとも市長と特別な関係のあった人物を教育委員とすることに「ノー」と決することになるから・・・・。最終決定まで犬山市議会議員の良識に期待しておこう。 度の期待はしないが、淡い期待として・・・・。
(2008.9.12)
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大島氏正式承認
9月19日、犬山市議会は、市長から提出の人事案件が可決され、元中学教頭で会社経営者の大島克己氏(67)が、新教育委員に任命された(市長の支援者を任命するご都合人事に、良識を持って否認するかと、少しは期待したが期待はずれの決定)。任期は10月1日から。これまで、全国学力テストに参加容認と反対は三対三の同数だったが、賛成容認派が四、反対派が二の勢力構図となる。大島氏は、正式任命までは、賛成とも反対とも名言せず「考えて決めたい」と述べているが、恐らくは、「考えた結果、父兄の希望も勘案し賛成」ということになるであろう(ただ自民党の検討部会では、テストは無駄との指摘もあり、現場からも、乖離しているとの指摘もあるから、時勢に便乗する考えかもしれぬが・・・)。大島氏は昨年7月に田中市長に七万円の政治献金していたことが、今年の8月に発覚報道されたが、田中市長は会見で「法律にも触れておらず、何ら問題にはならない」との認識を示し、疑惑を突っぱねた。県議時代の献金ならともかく、行政の長になってからの献金ということで、他に校長経験者もいるのに、支援者の大島氏を任命することに対して、モラルの問題として指摘されたのに強行突破したということである。中嶋委員はこの問題には、教育行政学のプロとして一貫して反対してきたので、市長にとっては目の上のたんこぶ的存在で、はなから再任の意志は無かった。既に賛成派の委員を父兄代表という名目で就任させているから、直接介入は出来ないが、間接介入は可能となる訳である。もっとも、中嶋委員も、市民も教育行政にかかわるようになれば、何時までも居座るつもりはないと述べているので、そのあたりは微妙であるが、田中市長は、県議時代から石田前市長の進めた改革や、学力テストの不参加には懐疑的で、学力テスト参加を公約の一つとしていたから、反対派潰しは予想されていた。これで、大島氏の就任が正式決定したから、後は来年春にどういう決定をするか見守るしかあるまい。中嶋教授には、8年間の経験を今後の研究と授業に反映してもらいたいと願うのみである。
(2008.9.21) 
大島氏定例会に初出席
10月14日、犬山市の新教育委員に就任した大島克己氏が就任後初の定例会に出席、「学力テストには功罪はない。どう扱うかが重要で、賛否だけではなく、その中間にある問題点を議論しなければならない」と述べた(10月15日付け中日新聞)。会合後、「初めから作られた流れの中で、ではなく自分の信念に基づいて、ほかの委員と議論を進めていきたい」と抱負を述べた。
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混乱する犬山市教育委員会
教育委員長解任
犬山市教育委員会は、退任した中嶋哲彦前委員(名古屋大学大学院教授)と共に学力テスト参加に反対していた丹羽俊夫教育委員長に対する解任動議を市長派(参加賛成派)の委員が提案、12月22日の定例会で可決した。新委員長は次回の定例会で選出の予定。参加推進派の委員長が就任予定で、テスト不参加の流れを変える可能性が高い(12月23日付け中日新聞)。しかし、この解任動議が有効か否かの問題もあり、すんなり解任が成立するかは不透明。丹羽氏は、1990年1月に教育委員に就任。96年10月から委員長に就任、9月に再任されたばかり。これは中嶋委員の退任を待っての解任動議であることは明確。中嶋委員の解任(留任させず、事実上の解任)、丹羽委員長の解任、瀬見井教育長の辞職で、田中市長の描くシナリオは完成するということであれば当然の結果で、石田前市長の進めた教育改革の推進者の排除を意図していることは明白である。
解任の理由は、12月19日に、丹羽委員長が文部科学省を訪れ、委員長名で塩谷立文部科学相あてに提出した来年度学力テスト実施方法をめぐる意見書が「委員会の議決を経ておらず越権行為だ」という理由。解任を求める委員らは「前日の18日にFAXが届いただけで、委員会の総意とはなっていない。正統性はなく、委員会を無視した委員長の責任は重い」などと発言した(中日新聞による)。これに対し瀬見井教育長は「意見書作成は教育長に委任された専決事項で議決の必要はなく、対外的には委員長名の文書となるのが通例」、事務局は「時間的余裕もなかった」と反論したが、辞任を求める委員らは納得せず紛糾、委員長を除く委員の記名投票で賛成四名(推進派)、反対一名で可決した。委員会構成からは当然の結果である(中嶋前委員の退任で勢力逆転)。
解任動議に関しては、丹羽氏らは専門家にも相談適法でない可能性もあるということで解任決議の受け入れを拒否、委員長は辞任していない。強行されれば1月定例会の流会という対抗処置も想定された。
教育委員会定例会流会回避
1月28日、丹羽委員長の名前で定例会開催を告示し、予定通り定例会は開催された。それに先立ち非公式の会合で解任動議が可決された丹羽委員長の解任を凍結し、丹羽委員長も任期のしかるべき時期まで委員長に止まることで(進退は本人に一任で、解任決議は凍結)合意し、定例会の流会を回避した。ただ学力テストの対応については参加決定の結論には至っていない。文部科学省の通知では調査結果に対する扱いが曖昧ずさんで、瀬見井教育長の見解は「けしからん」という一言に集約されている。とりあえずは結論は持ち越し、委員会の空中分解は回避した様である。
しかし、田中市長と教育委員会、とりわけ瀬見井教育長との対立は沈静化せず、2月8日の犬山国際シティーマラソンの開会式を欠席したことを理由に、教育長に対し、「所管事務に職責を果たすよう」勧告した。田中市長は、瀬見井教育長が辞職するまで勧告は出し続けるという姿勢らしい一方の瀬見井教育長は、「一方的な話で、法的に根拠のない勧告にコメントする必要はない」と無視する姿勢を示している(2月10日付け中日新聞)。両者の溝は深まるばかりである。とは云っても構成比率は逆転しているから、三回目の全国学力テストには参加ということになろう。良くも悪くも民主主義は多数決。余ほど現場や父兄からの参加反対の声が高まらなければ、参加賛成派の委員で棄権あるいは反対に廻る委員はいないであろう。丹羽委員長の委員長辞任は合意事項のようなので、参加が決まれば辞任するのでは無かろうか(委員は任期まで努められるとしても)? 春の学力テスト参加が一つの節目になろう。
(2009.2.15)
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もうすぐ結論、混迷の犬山市教育委員会
東京のテレビ局の実施したアンケート調査によると、全国学力テスト参加は、保護者では肯定派が4割、教師では否定派が8割に達したとの事。これに対し犬山市教育委員会学校教育部指導課の滝誠課長は、「学力テストについて専門的に研究して議論を重ねた教師と、自分の子どもの学力レベルを知りたい保護者の意識の差」と分析した(2009.2.19「中日新聞」)。
全国学力テストに今年は多分参加することが予想される市教委だが、瀬見井教育長と田中市長の対立は今だに続いており、ついに三回目の勧告を行ったという。しかし瀬見井教育長は、「教育長の職務に対しいささか理解に欠けており、その是非をコメントする必要はない」と答弁した(2009.3.19「中日新聞」)。両者の対立は、瀬見井氏が教育長を辞任するまで続く気配である。
3月13日の定例会では、委員構成を考えれば賛成多数で参加決定となろうが、情報公開制度に基づき全国の自治体で広がる結果公表の動きや学校現場の信頼関係、今後の犬山の教育の方向性などについて議論、対立も内包しており冷却期間を置き議論を深めるということで結論は出さず先送りした(2009.3.14「中日新聞」朝刊)。
この定例委員会には、市民ばかりでなく報道関係者も傍聴し、中継車も出動した。
議論はテストに参加した場合に、情報公開制度に基づく結果公開の影響や、これまで犬山市が独自に進めてきた「学び合い授業」をはじめとする教育改革が方向性を失うのではないかなどについて、三時間あまり議論された。新聞報道に寄れば、教育改革アドバイザーを努める大学教授らが学力テスト参加に否定的な参考意見を述べると一部参加賛成派の委員が「このような反対意見ばかりが出る状況で公平な結論を導くことはできない」と反発。議論の途中で委員が別室に移り協議、「結論を避け再審議する」として会議を終了した。賛成派が力で押し切れば参加決定だが、現場の声を無視する懸念もあり慎重審議となった様である。23日の臨時会議で議論抜きの記名投票で結論を出すとして決着は先送りした。普通に考えれば賛成多数で参加決定である。賛成派の中で穏健派がどう結論を出すかが決め手になろう(市長に近い参加急進派は、最初から参加ありき)。瀬見井教育長は、結論を出す以上は、その後委員会が分裂するような状態ではいけない。冷静に考える時間が必要だった」と決着先送りの理由を説明している。事実上の白旗宣言(参加の方向)であろう。丹羽教育委員長は、時期を見て委員長辞任の方向(委員も任期満了で再選されず退任の可能性大)、となれば瀬見井氏一人が反対しても、参加は動かしがたい。いよいよ田中市長の目標が成就する日が近づいている。
(2009.3.17)
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犬山市、全国学力テスト参加決定
3月23日、犬山市教育委員会はついに全国学力テスト参加を決定した。ただ内田良・愛知教育大学講師(社会教育学)は、「現状では文部科学省や他の自治体が、テスト結果を十分に使いこなしているとは言いがたい」と指摘(3月24日付け「中日新聞」)されている点には留意すべきであろう。 犬山市が参加決定したことで、公立校はすべて参加で文部科学省の面子は保たれたが、私学の離脱が前回より増加しそう。正確なデーターと云えるかは疑問。義務教育なら全学校の参加が文部科学省言い分なら当然であろうが、そうでなければ、サンプル校の実施・抽出データーでの判定でも良いような気がするが・・・・。とにかく公立校は文部科学省の支配下にあるとする文部科学省にとって犬山市教育委員会は目障りであったことは確か。市長の政治工作で多数派工作が可能となり、細部の問題よりとりあえず受けさせるという方向で決着を見た今回の参加。結果がどうなるかどう生かすかは、推進派の責任。学ぶことに重点を置いていた犬山の教育改革を後退させるなら、点数至上主義の教育へ逆戻りの懸念もある。今後の対応が注目される。賛成派の委員と市長は、今回何故参加するのかという疑問に明確な答えを示さないまま参加決定した。現場には疑念の声もある。今後は参加して何が変わり、何か変わらないかの説明が必要となるし、取材した記者もその点を指摘している。
(2009.3.24)
3月23日の犬山市教育委員会の臨時会は、取材した記者に寄れば10分少々で参加決定しあっけない幕切れだったという。ただこのままではテストへの参加決定の疑念は消えない。文部科学省の説明ではテスト実施から採点結果が教育現場に戻されるのに半年かかるという。中学三年生なら進路対策には間に合わない。市教委は「半年後に採点結果を渡されても、即応的な学習状況の把握には役立たない。(業者採点のため)評価する側の教師からは評価される側の児童・生徒の顔がまったく見えない」と国のシステムの欠陥を指摘する。市教委は学力テストを受けるからには、結果を指導や授業改善に生かされなければ意味がないとして、答案用紙を学校でコピーして教師自らが採点するなどの独自案を示した(最終決定ではない)。正答率だけでなく学習状況調査も十分に加味して検証されなければただの点数調査に終わり、すでに与党の検討チームからも指摘されているが無駄な調査になりかねない。テスト参加が市長公約の達成だけでは、参加が政治的行為のみとなり、犬山市の教育改革のプラスにはならない。
(2009.4.12)
4月21日付けの中日新聞は、三面で東京の社会部記者が「核心」のコーナーに記事を書き、実施意義に尚疑念があることを指摘。五面の社説でも学力テストの問題を取り上げている。三面の記事で注目すべきは、東京私立私立中学高等学校協会の近藤彰郎会長のコメントである。「テストには反対はしない。ただ、参加しても学力向上にはつながらない」「入試で序列化されている私立校は、生徒の学力向上のために年何回も業者テストを受けて一ヶ月ほどで分析し、即、指導に生かす。何ヶ月も先に結果が出る国のテストは活用できない」ちなみに近藤氏が校長を務める八雲学園中学は、初回から不参加で今回も不参加である。又、愛知教育大学の牛田憲行特別教授の実施したアンケート(愛知県内の小中学校教員に実施)によれば「結果は教師が分かっている内容ばかり」「この為に使う税金を教員増に使うべき」手厳しい。又、「あれだけの労力と費用をかける価値があるのか」「得点競争と序列化をもたらすだけ」という批判も昨年出ている。学力テストの仕掛け人の一人である中山成彬元文部科学相は実施理由を「日教組の強いところは学力が低いのではと思った」と発言し問題となった。要するにきわめて政治的な理由で実施され、教育改革というような視点ではないことが明白となっている。無駄遣いに付いては既に与党のプロジェクトチームからも指摘されている。データーの採取が目的なら抽出方式か数年に一度でも十分で数十億円のコストカットになるらしい。
社説では、「競争で学力向上を図ろうというテストは教育理念に合わない」と過去二回不参加だった犬山市教育委員会が参加を決めた経緯を田中市長の多数派工作が実った結果と指摘している。もちろん独自の教育体制を形成した犬山市の教育に対し、周囲と異なる環境で不安・不満・疑問・反発が父兄の中にあったことも事実で、そういう声に市長が耳を傾けた結果なのだろうとも述べている。「点数ばかりに注目が集まる学力テストを教育現場でどう役立てるのか。学校別の成績公開はしないとみられるが、市としてデーターをどのように活用していくのか。ここで参加に転じるなら、そこまで踏み込んだ議論をしてほしかった。犬山市の努力は全国から注目されていただけに『横並び』と落胆させてしまうと指摘している。国公立は犬山の参加で全校参加となるが、私立は一昨年が62%、昨年が53%、今年が48%と年々低下している。義務教育なら私立も完全参加が必要であろう。抽出方式なら問題ではないが、全国完全データーによるということなら疑問である。不参加理由は総合すると「いずれも児童生徒にとって役立たないという判断」すでに一斉という目的が達成されない以上根本的な見直しが必要。学校や生徒の客観的な学力は民間の模擬試験で十分。昔愛知県では中統テストが年に数回行われていたが、多くの生徒はその結果で志望校の選定基準の一助としていた。結果も早く分かり進路変更にも対応していた。全国学力テストはそういうレベルのものでないようで即応性に欠けるという指摘が現場から出るのは過去二回の結果からも当然であろう。抽出方式で一回五十億円規模の削減になるなら、そのほうがまし。全国テスト再開後の自民党の検討部会でも無駄の指摘はあったが、そうであればくだらない役人や政治家の面子より、生徒本意に考えるべきであろう。学力テストは競争原理による学力向上が図られ、結果を通じて各教委を監視監督出来る。国が一斉に固執するのはそんな思惑と狙いがあると勘ぐってしまうと記者も述べるがまさにそのとおりであろう。私学は今後もどんどん離脱するであろう。独自の教育で学力向上がはかれるなら独自性を求めるのは私学としては当然である。
今後、田中市長と犬山市教育委員会が、テスト後どう対処するか、瀬見井教育長と丹羽教育委員長の進退と合わせ注目である。
(2009.4.21)
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